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迷子猫の捜索をするお話し [アマゾン]

内田百閒さんの小説ではなく随筆、「ノラや」のご紹介です。








今まさに外で飼っていたキジタと言う名前の半野良のオスが行方知れずになってしまい、ご飯をやっていた方が必死で探しています。
この話は猫好きな内田百閒先生の実話をつづったお話です。

昭和の一番良い時代の生活感あふれる背景とオロオロと探しまわる先生の姿が今のこの時代にも通じるところが有りまた、同じように必死で探す私達の主とも重なって切なくもまたおもしろい読み物となっています。
猫は気まぐれ、何を考えてふっといなくなったのかまたどこへ行ってしまったのか、捜索する人間の思いとは裏腹にどうしても見つからない、捜索事態が煮詰まってしまい、もうなすすべもない・・・・

待つときしかば今かえりこむ・・・・と唱えるおまじない、稲荷神社への祈願、チラシも膨大な枚数を配っています。また、新聞などのマスコミも地元紙ですが使っています。

なのになぜ。情報がピンポイントでないのか・・・・
「ノラや~~~」と叫ぶように「キジタや~~~」と叫んでみてもどこでどうしているやら
代わりに引き取った迷子のキジシロの子は里親募集を待つばかりスタンバイOKとなっていますが、万が一キジタのように探している飼い主がいるかもと思って見たり、警察や保健所にも届けてやれやれとはいえ、新たな飼い主さんへのバトンタッチの方が幸せになるかもしれないと思って見たり・・・・
同じようにキジタ君も、どこかの誰ぞにご飯をもらっているかもと想像したり、
何とも落ち着かない日々です。

そんな思いを共有出来るのではとこの本を探している相談者さんに推薦して見ました。
帰らぬ猫を待つ辛さ、そしてあてどなく探す毎日の苦労、ああ、ねこ達よ、何とかこの気持ちにこたえておくれとアニマルコミュニケーションしてみるもむなしいです。(^-^;
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