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僕たちのラストステージ [趣味]







原題は「STAN&OLLIE」
1920年代から40年代にかけて全盛期を迎え世界的に活躍した、コンビ、スタンローレルとオリバーハーディーのおかしくも哀しい、何とも言えないヒューマンチックな物語です。
実際の人物のプライベートな部分を描いているだけに、初見から涙が出てきます。

なぜなら、彼らの作品無声映画からトーキー初期、そして絶頂期の映画をほとんど観ているので、頷ける部分が多い事、また今回演じた俳優さん達がまたそっくり・・・・メイクだけででなく声やしゃべり方まで・・・・本物のスタンとオリーがそこにいるような( ;∀;)

日本ではほとんど知られていない二人ですが、スタンの方はチャップリンがいたカルノー一座で共に演技した仲間、のちの大物俳優さん達、ピーター・セラーズや、アレック・ギネス、のような人たちも尊敬していたというから本当にすごい人物だったと思います。
オリーもまた歌が上手い!今ならCD出していたでしょうに、
世界中がいまだに二人のコントで盛り上がるほどの人気が有ります。

カッコウのダンスは二人のテーマソングですが、何回も映画の中でも使われています。
病院でのお見舞いの場面は、本作品1932年の「County Hospital」から一部を抜粋したものらしいですが、ツアーの舞台でやっているシーンは映画そのものをほうふつとさせました。
スタンの卵を食べるところ、オリーの困った顔・・・・全部がおかしいのに泣ける・・・・

また「宝の山・Way Out West」のダンスシーンは細部までそっくりにこだわり再現されています。

スティーブ・クーガンさんとジョン・C・ライリーのお二人には本当に心から拍手を送りたいと思いました。なんでそこまで似てるの~~~~♪

長年コンビでやってきて、最後オリーが病に倒れるまでお互い本音の部分は伏せていたのかどうかですが、映画ではその心の中の複雑な思いを丁寧に描いています。
ともするとこういう事実に基づく話、伝記っぽい話は、作られすぎてしまう傾向も有りますが、本人たちに愛と、尊敬と真実のみを伝えたいという監督や製作者、脚本家の皆さんの思いが込められた上質の作品に仕上がったのではと思います。

予約しておいたDVDは9月19日に届きました。その日にすぐ観たのですが、感想と紹介は今になってしまいました。

スタンローレルとオリバーハーディを知らない方にもこの映画はお勧めですが、もし一作品でも見ている方にはさらにおすすめ、そして映画館に行って見てきた方には、永久保存版として何回も観ていただきたいのでDVDはお勧めします。

音楽もまた、ほんわかとハートにしみるような良い感じですよ。
残念ながらCDはないですがデジタルミュージックでどうぞ



6月に映画館に来た時の記事はこちら

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いよいよ長野でも公開されました。ローレル&ハーディ [趣味]

映画鑑賞が趣味の私ですが、諸事情もあって、最近はもっぱらDVDでの鑑賞のみとなっています。ですが、昨日(6月15日)は懐かしい長野相生座・長野ロキシーへと行ってきました。
4月21日の澤登翠さんの「活弁ライブ」でご本人に会いに行った時以来最近では2度目ですが、実際に映画を観に行っていた時から数えるともしかして・・・・40年近く経っているかも(^-^;

さて、なぜ行ったのかというと、昨日から上映が始まった「僕たちのラストステージ」のためです。ただし鑑賞はまたまた時間が取れず断念、パンフレット購入と外観写真を撮るためにちょこっと行ってきたのです。

僕たちのラストステージ
伝説のコメディアン、ローレル&ハーディの晩年を描いたヒューマンドラマ。
「僕たちのラストステージ」
●12:30~14:15
●16:30~18:15
■6/22(土)から時間変更

★☆★上映時間☆★☆
【6/22(土)~6/28(金)】

「僕たちのラストステージ」
●10:20~12:05
●16:25~18:10
■6/28(金)までの上映


1930年代に活躍した。コンビの元祖、ボケとツッコミの本家本元です。
チャップリンとカルノー一座で一緒に過ごしたスタンの動きが良く似てるのはそのせいかもしれませんが、その後オリバー・ハーディと共にコンビを組んで、ハリウッド映画全盛期に活躍したころにはすっかり自分たちのスタイルを作っていました。髪型・服装・しぐさ等も

残念なことに日本には数本しか公開されていなかったらしく(7~8本とか)なぜか字幕になっている作品もVHSしかない、YouTubeで少し見れる程度です。アカデミー賞を取った「ピアノ騒動」もDVDは無いので、英語の字幕で見るしかないですがギャグが殆どなので字幕なしでも笑えます。
「ビッグビジネス」はストレス解消に良いかも、目には目をというのでとことん破壊するまで車と家をめちゃめちゃにしまくっています。(笑)今なら怒られそう~~でも、おかしい(*^^)v

唯一日本語字幕付きの「天国二人道中」もストーリーは特に確立されているとはいいがたい部分もありますが、なぜか可笑しさ連続、オリバーの美声が聞ける「ハーベストムーン」は様々な歌手が歌っている名曲です。とってもきれいな良い曲なので、今聞いてもうっとりします。思わず口ずさみたくなるようです。
「ユートピア」は二人が最後に撮った遺作ともいうべき作品、とっても面白い変な話なのになぜかこれが最後だったのかと思うと切ないです。

そんなこんなですべてのDVDを見たわけではないですが集められる可能な限りの作品は手に入れて何度か見ています。
確かにドタバタ、でもおかしい、そして、笑いながらも心の中ではしんみりするような部分も有と不思議なコンビです。

オリバーの巨漢もスタンの細身の体形も皆コンビのため?だったのか、そう思うと頑張ってた二人の晩年がとても哀しいのです。
映画はすでにスペクタクルな大型作品やスターのための作品が黄金期を迎えていました。
その中で地味なコンビ物のコメディは次第に人々から忘れられていきますが、でもなぜか、この二人はアメリカでもイギリスでも根強いファンがいていまだに人気を誇っています。

今回奇跡としか思えない「僕たちのラストステージ」はそういう根強いファンの要望が形となってできたのでしょうか?描かれえている内容は、晩年二人のリベンジのような復帰をかけた、実話をもとにまとめてあるようです。
監督は撮影前、それぞれのお墓に「あなたたちの名前を汚さないような作品を作ります」と誓ったとか・・・誰からも愛されていたスタンとオリー・・・・あのピーター・セラーズ氏もスタンローレルの病院にお見舞いに行っています。
いろんな人のギャグに影響を与えてきた彼らの事をこの映画を通して感じてほしいです。

DVDでの字幕付きの作品は無いですが、映画館で上映される日がくれば日本でも人気が出るのではと思いたいです。でも英語が分からない私たちのためにも誰か字幕付けてくださ~~い(^^)/

という事でパンフレットは3冊買いました。実は娘が大ファンなので・・・・
一冊は見る専用、もう一冊は保存用、そして3冊目はいろいろ切り取って(コピーなどもして)ノートに貼って解説をまとめる用、という事です。(#^.^#)

娘が鑑賞してる横で一緒に見ていて私もすっかりファンモードになりました。
オリバー・ハーディの歌声は特に良いですよ、一人でCD出してほしいくらいです。

映画館の入り口のポスター
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チケット売り場にはこんなポスターも
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入口の様子
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入口のポスターの看板
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責任者のTさんにもご挨拶して、写真の許可はいただきました。
次回澤登さんがまた来られたら、今度は絶対にライブを観たいですとお伝えしてきました。
Tさん、その時はまたよろしくお願いします。m(__)m

長野市の皆さん、または近くへお立ち寄りの皆さん、どうぞ長野相生座・「僕たちのラストステージ」28日まで上映中です、観に行ってくださいね。
心がじ~~~と熱くなる良い作品だと思います。


ちなみに本日16日はスタンローレルの誕生日です。1890年の今日生まれています。
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2019-04-21のお話し [趣味]

さてさて、またまたご無沙汰のブログ更新です。

今日は100年前の4月21日「チャップリンの移民」が上映された日です。ということで長野市の相生座・ロキシーという映画館も100年前の19日に開館したのを記念して本日、あの弁士の澤登翠さんをお招きして活弁ライブを上映しました。

また、おりしもこのタイミングで「ノートルダムのせむし男」も同時にライブをやりました。
当時のノートルダムが白黒のフィルムの中に納まっています。そう、先日火災でなくなってしまったあの寺院です。ロンチャニーさんのものすごいメーキャップ、あの時代はまだ特殊メイクもCGもなく、手作りのメイクで鬼気迫るせむし男を演じていたようです。

「チャップリンの移民」は何度も観ました。コメディーではありますが、いろんな要素が詰まって作られている所はさすがチャップリンさん、エドナとのやり取りもいいなぁ~~~レストランでまめを食べるシーンは何度も何度も撮り直して、さすがに、もう豆は見たくもないと思ったと言ってました。チャップリンのこだわりを垣間見るエピソードですね。
おなじみのいろんな場面・・・懐かしいなぁ、澤登さんどのように活弁したのかしら・・・・

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実は・・・澤登さんとリハーサル後短い時間でしたがお話しさせていただきました。
22年前に初めて本物の活弁を見てからすっかりファンになった娘がずっとファンレターを送ったり、自費出版した「チャップリン狂時代」の研究の本を送らせていただいたのですが、今でもその本を持っていてくださっていたこと、娘の話をしたら涙を流して懐かしがってくださったこと、本当に感激でした。ありがとうございました。確か11年ほど前にもこの映画館にいらしたときには3人で写真を撮らせていただきました。一緒にお茶もいただいてお話も伺った事ついこの間のように思い出します。前項あちこちで活弁の楽しさ面白さを伝えるため上映されています。テレビでも大活躍、特にNHKでの白黒の映画、ロイドやキートン、ファントマ等みな保存させてもらっています。お一人で何役もこなし独特のセリフは最高に楽しいです。字幕の無い時代もちろん吹替もない時代に、活弁という文化がどれほど日本人を楽しませていたのかがわかります。

澤登さん、どうかいつまでもお元気でますます活弁ライブを皆さんに広めて行ってください。今日は内緒の写真も撮らせていただきましてありがとうございました。直にファンレターも渡せたことうれしかったです。

さて、この映画館では6月15日から28日まで「僕たちのラストステージ」を上映予定です。あのスタンローレルとオリバーハーディのコンビの実話に基づいたストーリーです。世界中を笑わせた名コンビの最後の姿を描いています。
後の時代のお笑いのギャグの元祖ともいうべき二人の実話、どんなふうに描かれているのか楽しみです。
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今年もまたこの時期になってきましたね(*^_^*) [趣味]

ほぼ日手帳の2017年版の紹介が、ぼちぼち始まっています。
毎日少しずつ、チラ見せ( *´艸`)

この日を楽しみにしている私は、もう毎日、HPに行くのが日課となってきました。
アナログですが、手帳を書くという習慣は面倒でも記録にもなるので、忘れがちなことも詳しく書いておくとないかと役立ちます。





毎年、使い慣れている手帳に、綴っていく事は安心でもあり、楽しみでもあります。
さて来年はどんな年になるか・・・・
9月1日の販売までカウントダウンですね。
ラインナップの発表はこちらからどうぞ・・・・これはアフィリエイトではなく単に趣味です。♪

どの手帳を使うかで、その人の個性がわかりますね。
楽しみ。楽しみ。楽しすぎる手帳選びです。\(^o^)/

これはだいぶ前の画像です

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フレッド・アステアにハマってます(*^-^) v [趣味]

映画は特に趣味の中でも大部分を占めているのですが、最近はもっぱらホームシアター(*^-^*)
といっても大きなスクリーンがあるわけでも特別の音響設備があるわけでもなくDVDでの鑑賞専門ですが、
映画って本当に面白いです。何かいつもメッセージを受け取れるし、別の世界に疑似体験できるし、
今嵌まっているのは、昔々の30年代~40年代のハリウッド黄金期の作品、とくにミュージカル、クラシックな作品ばかりで中でもフレッド・アステアのダンスには心底びっくり、ブラボー!と叫びたいくらいです。
ストーリーは至って単純でワンパターンが多いですが、さすがに、ガーシュウィンやコールポーターの曲には聞き覚えも多くて、ああ、この曲はこの作品のだったのか、このダンスシーンで使われたのかと興味深いです。昔買っておいたDVDが今ごろ役に立つとは・・・・・・というわけでちょこっとした時間に見るにはおしゃれなコメディーで、後味も良く元気をもらえます。
そのお気に入りから何本か紹介します。



10枚組なので超お得、初めて見る方にも損はないと思います。
名作、名曲ばかりなので外れ無かな?(*^-^*) ニッコリ☆
トップハットとコンチネンタルは絶対受けると思います。何だか明るい気持ちになりたいときにお勧めかな








単品でみるならこれはお勧め


ヘップバーンがお好きならこちらもおすすめ


異色の内容ですがやっぱりダンスがすごい!




これは自伝、ということで完璧主義で、練習を欠かさず、天才と言われてもひたすらリハーサルを重ねたという、努力家のアステアに何か学ぶところがあるかもということで読んでみたいなと思っている本です。

古き良き時代の映画には今の映画にはないしみじみとした面白さがあります。
たまにはこういうのんびりした作品も良いのではとお勧めします。
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11月といえば(●´艸`) [趣味]

10月の20日はベラ・ルゴシの誕生日、生誕132周年ということでした。
今ドラキュラZEROが31日から公開されておるようですが、これはあの、ブラムストーカー氏の甥の曾孫、デイカー・ストーカーさんが書いた「アンデッド 不死者」、「ドラキュラ」の26年後の話を描いた作品の映画化が流れてしまったようでその代わりにこの映画が作られたのか?疑問は残りますが、全く違う作品になっているようです。ユニバーサルとしてはどう考えたのでしょうか?せっかく「アンデッド」の方も映画化がきまっていたのに、噂では監督まで決まっていたとか、ニュースでは言っていたのに・・・・・キャスト選びに難航したのか、はたまたエリザベート・バートリーの扱いに難航したのか、いくらCGの発達したこの時代でも描ききれないあの文章が問題だったのか…謎ですが、実際に映像化されたものを観たかったです。原作は3回ほど読みましたがどう考えてもあのドラキュラはまさしく本物のベラルゴシ・・・・ファンだという共著のイアン・ホルトさんがベラさんのイメージを作品に登場させたのか・・・読んでいてベラさんの面影と重なってドキドキ、はらはら、エリザベートなんかに負けるな!と応援したくなったり、消滅したときは本当にがっかりしたり・・・ミナさん、なんでそんなこと言うのよと腹が立ったり、まぁ、ヴァン・ヘルシングはじめ、おなじみのジョナサン・ハーカーやアーサー、ゴルダミング卿やドクターセワード等の扱いに不満だったりと、26年後なのでちょっとなんですが(笑)
また、クインシーというミナさんの息子が・・・・・う~~~んそう来たかということでサプライズですが、まぁそういうこともあり得るかなとは思いますが、しかしなんでタイタニックに合わせたのか?これはさらに謎(^_^;)
デイカーさんもいろいろ考えた末のストーリー展開なのでしょう、とは思いますが映像化されなかったのは残念至極です。ベラさんイコールドラキュラなのでやはりひいき目で観てしまいます。
映画化された「ZERO」の方はというと、当時のヴラド・ツェペシュという領主が主人公で串刺し公の名前通り残虐ではあったものの自分の領民を守ろうと必死だったという、そこが(この男悪にして英雄)というキャッチコピーになったのでしょう。全くドラキュラのイメージとは異なりますが歴史上の実話からできているのでこちらも別の意味で面白いかも、現代らしくCGをふんだんに使って大迫力の映画のようです。予告だけ見ましたが鳥肌が立ちました。あのマントはかっこいいです。(^-^)//""パチパチ

話を元に戻しますが・・・・ベラさんの誕生日は「魔人ドラキュラ」鑑賞ですごしました(^m^ )クスッ
そして、11月は23にちにライバルでありよき親友でもあった、ボリスカーロフ氏の誕生日です。
生誕127ということで何を観ようかな?「黒猫」あたりがいいかも両氏が出ているのでね。ボリさんも素敵な俳優さんですよね。全部見てみたいです。マミーが結構いいです。♪

ということで作品の紹介をします。










ところで、ホラーつながりです。私は未読ですが、長野市在住の作家さんが日本ホラー大賞をとったということで紹介しておきます。



題名はちょっと怖いけど、面白いようですので興味のある方は是非どうぞ

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知られざるピーセラさん(*^-^*) [趣味]

ピーター・セラーズという俳優さんは日本ではあまり知られていませんが、ピンクパンサーのクルーゾー警部役をやった人といえば思い出される方もいるでしょう。

1925年9月8日、イギリスのハンプシャーで生まれ、1980年の7月24日に亡くなるまで数多くの映画に出演し、喜劇俳優としての名前を世界に残した人です。

1951年「Penny Points to Paradise」
1952年「Down among the Z-Men」
1954年「Orders Are Oders」
1955年「John and Julie」「マダムと泥棒」
1957年「The Smallest Show on Earth」「赤裸々な事実」
     「Up the Creek」
1958年「親指トム」「転覆騒動」
1959年「Carlton-Browne of the F.O」「ピーター・セラーズのマ・ウ・ス」
     「I'm All Right,Jack」
1960年「泥棒株式会社」「The Battle of the Sexes」
     「喰いついたら放すな」「求む!ハズ」
1961年「Mr. Topaze」「Only Two Can Play」「ワルツ・オブ・ザ・トレアドールズ」
1962年「ミサイル珍道中」「ロリータ」「The Wrong Arm of the Law」
     「The Dock Brief」
1963年「Heavens Above!」「ピンクの豹」「新・泥棒株式会社」
1964年「博士の異常な愛情」「暗闇でドッキリ」「マリアンの友だち」
1965年「何かいいことないか子猫チャン」
1966年「The Wrong Box」「007/カジノ・ロワイヤル」
     「紳士泥棒/大ゴールデン作戦」
1967年「無責任恋愛作戦」「女と女と女たち」「パーティ」
1968年「太ももに蝶」
1969年「マジック・クリスチャン」
1970年「Hoffman」「A Day at the Beach」「There's a Girl in my Soup」
1972年「Where Does It Hurt?」「アリス 不思議の国の大冒険」
1973年「別れの街角」
1974年「おとぼけパイレーツ」
1975年「The Great McGonagall」「ピンクパンサー2」
     「これがピーター・セラーズだ!/艶笑・パリ武装娼館」
      (↑マダム・グルニエのパリ解放大作戦)
1976年「Ghost in the Noonday Sun」「名探偵登場」
1977年「ピンクパンサー3」
1978年「ピンクパンサー4」
1979年「ゼンダ城の虜」「チャンス」
1980年「天才悪魔フー・マンチュー」
1982年「トレイル・オブ・ザ・ピンクパンサー」

※幻の作品
1964年「ねえ!キスしてよ」
1970年「シャーロック・ホームズの冒険」

☆短編・ドキュメンタリー映画(イギリス)
1950年「Let's Go Crazy」
1951年「London Entertainment」(解説のみ)
1953年「Supetr Secret SerVice」
1956年「The Case of the Mukkinese Battlehorn」
1957年「Death of Salesman」「Insomia Is Good fot You」「Cold Comfort」
1960年「飛んだり跳ねたり止まっている映画」
(The Running, Jumping and Standing Sti'll Fillm )


ボードビリアンだった両親のもとで育った環境はチャップリンとも同じですが、極貧で薄幸苦労の下済みがあってのチャップリンに比べてピーセラさんは結構恵まれていたと思います。当時のラジオ番組グーンショーに出演していたことがきっかけとなって、映画の世界へ、尊敬していたというアレックギネスとの共演、「マダムと泥棒」はその内容、ブラックユーモアもあってかかなり面白かったです。そのアレックギネスの影響か
顔のない男と言われて以後メイクや表情、演技に磨きをかけていきます。
アクションもいったん観客の目を引きつけておいてから、ワンクッションおいてわざとらしくする演技が功を奏して、そのおかしさが彼の特徴ともなっていきました。
いつみても顔が違って見えたのはメイクや役作りだけの問題ではなく、才能天才ぶりを発揮していたからなのかもしれません、
「赤裸々な事実」は様々な人間の弱点をうまく利用したコメディー、おかしくて悪なのについ同情したくなってしまうところはピーセラさんの特徴といえるでしょう。
「マウス」はかなりばかばかしい話ですが3役を見事に使い分け一人3役をやっていたとわからないくらいだと言われたとか、タリーはいかにも本人の素が出ていましたが(^m^ )クスッ
ミサイル珍道中のカメオ出演はピーセラさんらしい役どころ、インド人の医者というでたらめさ(笑)
「ピンクの豹」に出たことは奇跡のよう、ここから本領発揮といった感じでしょうか、日本でも広く知られるところとなったようです。「新泥棒株式会社」はまさにコメディー、何という発想、警察と泥棒が手を組むとは、最後はお決まりのナンセンスで終わりましたが、これもまたおかしかった。この作品も結構はまりますよ。
この後、1964年、「ねぇキスしてよ」というビリーワイルダー監督の作品に出る予定だったのですが38歳の時に心労から心臓発作を起こしダウン入院手術を経て復活します。
「博士の異常な愛情」はやはり3役をこなしていて有名、ソ連との冷戦時代に起こりうる怖い話をコメディー、ブラックユーモアとして作ったところがさすがですがそれを一味もふた味も付けたのはピーセラさんの演技力のおかげと評判でした。水爆の誤作動だけは勘弁ですよね。エンディングの歌、また逢いましょうはいい歌です。今でもあの歌を歌っている歌手のヴェーラ・リンさんはまだ健在ということですよ。
そして、「暗闇でドッキリ」はクルーゾー警部の第2弾ここでイメージが定着したかのように見えたけど、あっさり次の作品まで空けてしまいます。監督と何かもめたのか体調が悪かったのかというところですが。
返す返すも残念だったなぁと思うところでもあります。
「何かいいことないか仔猫ちゃん」「007/カジノロワイヤル」は文句なくハチャメチャコメディー、超が付くドタバタ喜劇、沢山の有名な俳優さんたちがカメオ出演していてそれだけでも見応えたっぷりでした。
そして円熟期、ブレイクエドワーズ・ヘンリーマンシーにという黄金トリオの作品「パーティー」は傑作中の傑作、私も大好きです。たった一晩に起きたしかも一軒の家の中の出来事をあれだけ面白く風刺したコメディーはないくらいです。
「別れの街角」では珍しくシリアスコメディーというかほろりとさせられる役どころをさりげなく演じ、
1975年いよいよ再びピンクパンサーシリーズを撮ることに、クルーゾー警部健在!と思いきやこの時も体調がかなり悪く発作を起こしていたようです。でもこのときは監督との確執もなく今度は意見を出し合い傑作なものが作られました。あの女優さん(ファントムの奥さん)本気で笑ってましたよね。
「名探偵登場」ではまたあこがれのアレックギネスと共演、他にもなぜかエルザ・ランチェスターやピーターフォークも出ています。リアルタイムで観たときは気もしなかった作品ですがDVDで小さく見るとかなり細部まで手の込んだ作品だとわかります。トルーマンカポーティまで出ていますからね。マニアックです。
77年、78年と続けて「ピンクパンサー3・4」と出演します。これがまた面白かった~、早くシリーズ化してやっていればよかったのにとファンは公開するのですが後の祭り本人の問題なのでどうしようもないですね。
「チャンス」は誰もが認める傑作、新境地で挑んだシリアスなドラマ、アカデミー賞にノミネートされたのもかかわらず、逃してしまいます。それがショックだったのかまたまた体調を崩しながらも、「天才悪魔フーマンチュー」を撮ります。これが実質上の遺作とされていますが、あまりにもばかばかしい話なのにそう思ってみるせいかかなり面白かったです。残念ながらDVDにはなっていません。

以上ざっと鑑賞した作品の紹介をしましたが手に入るDVDはごくわずかです。
もしテレビなどでやっていたらもうけもの是非ご鑑賞ください。ピーターセラーズさんは本当に不可思議な20世紀最後の喜劇俳優だったと思います。









地味な作品ですが、まじめにとられていたのが印象的 


牧師の役どころが笑えますが最後はもっと笑える展開に・・・・










これも外せません、ちょっとした役ですがかなりの老け役に挑戦してます。






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